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書籍『クレオパトラⅦの追憶』(デジタル版&アプリ版、発売中!)は、
2000年の時空を超える女と男の心理を丁寧に読み解き、
歴史の真実をあぶり出す、洗練された高貴で華麗な愛の物語。

クレオパトラⅦを追って、UPされたのが
『YOGA COSMIC SYSTEM 0・1の彼方へ 能力覚醒独習法』
そして『般若心経&YOGA 四苦・八苦の彼岸へ』。
on tour 気分も味わいながら、舞台裏話へのご潜入を!
2017.10.03

高齢者の悲劇!

「意識は川のように流れる」といわれたのは、20世紀前半のこと。
ジェームス・ジョイスの『ユリシーズ』や
ヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』などで、広く知られた。
しかし現代の脳科学は、「意識の流れは飛び飛びである」と。

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実際この「飛び飛び」のせいで、トシヨリは、日常的に、
大いなるヒンシュクにさらされている!
意識のトビトビの間には、次々と新情報が挿入される。
これは当然、若い人の脳においても同様だ。
しかし、高齢になると、蓄積記憶が途方もなく多くなるから、
トビトビの間に挿入される情報も多岐・多彩で、膨大な量になる。
簡単に例えれば、似たような情報のヴァージョンがたくさんあり、
高齢者の脳の場合には、A/Aa/Ab/Ac……というふうに。
多彩な変化ヴァージョン情報が、情動(感動)記憶に伴われて脚色され、
意識の流れのちょうどいい場所に、次々と、都合のいいように挿入されていく。

高齢者本人の脳は、情報A/Aa/Ab/Ac……が、
それぞれ微妙に異なることを認識している。
だから、それらが自動的に引き出され、意識の流れの中におさまって話が進む。
しかし、これを聞いている若い人は「“同じこと”を何度も言っている」と。
この老・若の認識の差異を、科学的論理で述べれば、
「受け手の“情報”としての受容」と「発信者の“情動が付加された情報”」との違い。
つまり、情報認識のクイチガイが原因なのではないか?

しかし往々にして、この差異は若い人々には理解されず、無視され、
「年寄りは同じことを何度も言う。ボケの症状だ」ということになる。
これは一般的に、「繰り返しが多く、シツコイ」と、敬遠される。
だが、しかし、朝比奈はカッシーラーの『シンボル形式の哲学』(→コチラ)を、
毎晩、ぼちぼちと読んでいて気がついた!
初めのうちは「同じようなことの繰り返し」としか感じられなかったことが、
実は、さまざまな角度と深度で展開されているのである!
これは、カフカの「創作ノート」の記載にも、同様に見られる。
ロンドやフーガのように、繰り返し繰り返し微妙に変化しながら、
ある調和点をさぐりつつイメージを構築していく……これこそ、
脳作業の積層構造の働きの姿そのもの、ではないのか?!

若い脳システムは、短兵急に結論へと向かう。
それは、蓄積情報量がさして多くなく、したがって、
微妙な差異を検索していく経路が、まだ、少ないのではないか?
しかしこんなことを言うと、また、
「年寄りの自己正当化のヘリクツ」と言われそうだ。が、
ボレロやフーガを聴いていると、このヘリクツが肯定されて、
とても、気持ちいいなぁ~。


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