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書籍『クレオパトラⅦの追憶』(デジタル版&アプリ版、発売中!)は、
2000年の時空を超える女と男の心理を丁寧に読み解き、
歴史の真実をあぶり出す、洗練された高貴で華麗な愛の物語。

クレオパトラⅦを追って、UPされたのが
『YOGA COSMIC SYSTEM 0・1の彼方へ 能力覚醒独習法』
そして『般若心経&YOGA 四苦・八苦の彼岸へ』。
on tour 気分も味わいながら、舞台裏話へのご潜入を!
2017.08.24

いい男のregulation は蔵書?

今朝、8月24日(2017年)の朝日新聞を開くと、
「書店ゼロの街 2割超」の記事が、目に飛び込んだ。
朝比奈は一昨日、山形県某市の運送会社の広大な倉庫に保管してあった、
故パートナーの蔵書を、一括処分したのである。
東京の古書店さん保有の、古書店リストから選び、予約して現場で取引してもらう。
もちろん、朝比奈1人の手に負える仕事ではないから、山形の知人に協力を仰いだ。
移動中の車内で30代前半の彼は「バイトを雇って、ネットで販売させればいい」と。
「とにかく6~7トンあるから、古書店さんと相談して半分こ、してもいい」と朝比奈。

空調・定温・殺菌灯の灯る広大な倉庫内の一角の、朝比奈が借りている
2パレットへ案内された。管理品は厚手のフィルムでラップされていた。
ラップにすら、微塵の埃も無いのには、驚いた!
「コンピュータや精密機器類の保管倉庫ですから」と、担当のIさん。
古書店さんは「現物を、まず見ましょう」と、パレットに上がり、
簡単に書名の書かれた段ボール箱の数個を開き、中身を確認していた。
朝比奈は、他の東京へ送る物品を探し出し、付箋を貼るのに忙しい。
2人の男のハナシは決着。どうやら、すべて古書店さんが引き受けるらしい。
古書店さんは朝比奈のところへやって来て
「この蔵書の、所有者はどのような人でしたか?」と。
朝比奈は、故パートナーのプロフィールを簡単に述べた。
「いや、実にすばらしい。全部引き取らせていただきます」と古書店主。

ふと、結婚して間もないころ、彼が言った言葉が脳内に浮かんだ。
「“男の価値は、書斎の書棚を見ればわかる。女性はスパイス棚”だ、
と誰かが言っていた」という言葉。
こんな晴れがましい体験は、長い人生において初めてのことである。

朝比奈は実用主体のアクセクした生活をしている。
だから、「本はコンテンツだ」と言い、
大いに古書を購入し、付箋はもちろんサイドラインや書き込みで使いまくり、
書籍をボロボロにする。
一方、透明フィルムを表紙に掛け、付箋だけで、
大切にする本もある。それらはすべて、彼の蔵書であった。

書籍コンテンツには、風景や呼吸やテンポ、肌触りをはじめ音、匂い……、
紙と文字でなければ、決して伝わらない世界がある。
これは、人類の言語が生み出した測り知れない脳・記憶との融合世界だ。
この世界を失って、すべてDigital化したら、まず、呼吸が失われるに違いない。
“呼吸”の創り出すテンポと脳の営みのテンポ……。
情報はDigitalで充分にイケル。朝比奈の著書も、現在は
そのコスト・パフォーマンスの合理性からDigitalだ。しかし、
そのうちの1冊くらいは、紙とインクの書籍にしたいと思っている。
思想・思考の流れのテンポや、微妙なたゆたいなどは、Digitalでは無理なのだ。

しかし、有名人の本なら、宣伝次第で売れていく現代日本の書籍市場では、
よほどの人物の書ですら(だからこそ?)出版部数は知れたものである。
阿刀田高 氏(彼の著書は手元にいろいろあるが)は、
「書店は紙の本との心ときめく出会いの場で、……何とか残していく必要がある」と。

脳が著しく発達した人類という動物の、すべての感性を動員する読書という、
類まれな享楽を放棄する人々の、淋しい未来が見えるような気がする。

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Photo by benuski


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