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書籍『クレオパトラⅦの追憶』(デジタル版&アプリ版、発売中!)は、
2000年の時空を超える女と男の心理を丁寧に読み解き、
歴史の真実をあぶり出す、洗練された高貴で華麗な愛の物語。

クレオパトラⅦを追って、UPされたのが
『YOGA COSMIC SYSTEM 0・1の彼方へ 能力覚醒独習法』と
『般若心経&YOGA 四苦・八苦の彼岸へ』。
on tour 気分も味わいながら、舞台裏話へのご潜入を!

そしてon tourから、グ~ンとWARPして
YOGAと瞑想のブログ“Open! Mind & Body,”へ!!
2018.05.16

アニキ、“マルクス・エンゲルス” 観た?

日曜(5月13日)の午後、万難を排しての覚悟で、神保町へ向かった。
昨秋、現住所へ引っ越してから、どうも“お籠り系高齢者”になってしまった!
相棒Sを送るという命題のもとに、地下鉄駅まで(7~8分)歩いて、
帰りにスーパーで買い物をする。この日課すら、雨が降ればスルーである。
GW中から、今週は、明日は……と見送りながら、目の前の新聞広告を睨んでいた。
ついに、決行! 岩波ホールは、満員であった。若者がほとんど。
お目当ては『マルクス・エンゲルス』。
カール・マルクス生誕200 年記念作品である。

marx.jpg

“マルクスとエンゲルス”には、鮮烈な、甘酸っぱい、古い記憶がつきまとう。
それに突き動かされて、出かけたのである。
記憶のページは、「神田をカルチェ・ラ・タンに」と、
全共闘が派手に突っ走っていたころ、学生会館の地下に、
不潔な恰好で、赤痣・青痣、マーキュロと包帯、ガーゼをまとった
学生たちがたむろしていた光景。
1年生の朝比奈は、当時いわゆるノン・ポリ(non-political)であった。が、
超敷居の高いことで有名だった民法のK教授の、夜間部の授業にもぐり込んでいた。
最前列の席で、「質問」をするのが、朝比奈の戦略である。
K教授に、ゼミへ誘われた。そこに、院生として出ていたのがアニキ。
肌が抜けるように白く、にこやかでもの静か、ひ弱な雰囲気。
両眼だけが、静かさと不釣合いな深い輝きを放つ、男っぽくない男がいた。

その院生は、朝比奈に興味を持った。
Kゼミはかなりhardな左翼。当時は、左右の区別が明確であった。
異分子の朝比奈に、その院生は深い興味をもったのだ。
2人は、たびたび喫茶店で長時間にわたって話した。
その、彼の行きつけの店の名が「バロン(男爵)」で、朝比奈は毎回、彼を揶揄した。
朝比奈は「共産主義、社会主義は、世界数千年の歴史を見れば、
アナクロニズムであり、幻想である。自然の、動物生態からいっても、
資本主義が自然である。“資本”とは何か? の本質を考える必要があり、
分配が、誰かに配分されるのでなく、各自が獲得していくstageとchanceが問題点だ」と。
彼は「そう、思い始めている。しかし、転向というのは、とても難しいことだ」と。

そのうち、派手な抗争があり、しばらく音信が途絶えた。
「3日間、汚いホテル暮らしをしてきた」と、再会した時に彼は言った。
「マークされてるからねぇ。しかし3日で済んだ」と。
その時、彼が左翼の大物であったことを知った。

朝比奈は彼に言った。
ソ連が倒れるのも遠くない。なぜか? 共産主義・社会主義は、
生命体進化の道筋に乗っていない。ヒトの頭のイデオロギーなんて、生命体の
適者生存の知恵には、とおく及ばないから。資本主義は、たしかに
あなた方が糾弾するような面をもっている。しかし、次のstageに変身できる、
そういう柔軟性というか、自然な強靭性、多面的な適応力をもっている。
なぜなら、本質が自然発生的だから。ということは、自動復元力をもっている。
もし、超長期スケールで共産主義・社会主義が実行されたとしたら、それは自滅する。
経済活動にも、進化が必要だ。共産主義・社会主義は、一時的にはいいけれど、
持続的な進化構造ではないから。まあ、どうせ内部で権力闘争が始まるだろうけど。
「僕も、日本、アメリカは、イモウトの理論の方向へ進む、と思っている、けれど……」

その後アニキは、首都圏にある某大学の研究室へ就職し、結婚した。
その後の2人の人生は、お互いに辿れない。今、アニキは、どうしているだろう?


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