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書籍『クレオパトラⅦの追憶』(デジタル版&アプリ版、発売中!)は、
2000年の時空を超える女と男の心理を丁寧に読み解き、
歴史の真実をあぶり出す、洗練された高貴で華麗な愛の物語。

クレオパトラⅦを追って、UPされたのが
『YOGA COSMIC SYSTEM 0・1の彼方へ 能力覚醒独習法』と
『般若心経&YOGA 四苦・八苦の彼岸へ』。
on tour 気分も味わいながら、舞台裏話へのご潜入を!

そしてon tourから、グ~ンとWARPして
YOGAと瞑想のブログ“Open! Mind & Body,”へ!!
2019.05.09

ピラネージの黒い脳髄

何年も、旧居にいたころから、視界に引っかかっていた本である。
この度は、超大型連休であり、どこへも出かけず、ひとり暮らしの身だから、
遂に、彼が、書棚からon bedへと、歩き出してきたのだ。
『ピラネージの黒い脳髄』(マルグリット・ユルスナール著、多田智満子訳/白水社)
である。

piranese.jpg

しかしこれには、読後に「ああ、そうだったのか!」と、思い当る必然性があった。
Bedに横たわったまま、ふと、窓外を見やると、
そこには、ピラネージの「牢獄」そのものの光景が屹立している。
目下、朝比奈は囚われの身? である。
築年数がかなりの老朽化した集合住宅は、大規模改修工事の只中にあり、
まるで、ピラネージの「牢獄」そのものといった、足場に囲まれているのだ。
無意識の流れとは、時に、戦慄するようなシゴトをするものである!

そうした、この上もない舞台装置の中で、あの、ユルスナールの、
延々と途切れることのない、博覧強記満載の複雑な文体が、
ひたひたとのしかかってくる。まるで、地下牢に水がしみ出して流れ来るように。
一般には、あまり知られているとはいえないが、それだけに、マニア? には、
こたえられない魅力で、時にはハマッテしまう。
こうした百科全書的scale(実質、訳注込100頁、写真版だらけ)の作品は、
常に身近に「在る」だけでもいい。ふと、
なにかの折りに、異次元へ連れて行ってくれるから。

ユルスナールも古代ローマ好きだが、朝比奈も、
ついに『クレオパトラⅦの追憶』を書いてしまったほどの、
古代ローマ・マニアだ。そしてたまたま、というか延々と、
『サテュリコン』(古代ローマの風刺小説/ペトロニウス作、国原吉之助訳/岩波文庫)を、
チビリチビリ読み続けているのである。(滅法オモロイ!)
何だろう? このtaste ! なにしろ、実に、自然に、肌合いがいい。
まるで、現在の実生活の方が「小説かなんかのオハナシ」のようなのである。


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2019.04.26

スリリングで贅沢な“脳”のlesson

このところ、ポンコツだけど最愛の“脳クン”と、power up lessonをしている。
「The lesson」のTEXTは、『核戦争の瀬戸際で』(ウィリアム・J・ペリー著、
松谷基和訳/東京堂出版)。

nuclear.jpg

米国 VS ソ連、核戦争の危機迫る冷戦期のPentagon とソビエトからロシアへ。
核ミサイル、ステルス技術、安全保障、そして「武器よさらば」へ。
複数の綾が着々と、スリリングに織り上げられていく。
米国国防のトップが、誠実かつ赤裸々に語る「核ミサイルのドキュメンタリー」だ。

Contentsについては、ぜひ、一読をおすすめしたい。
ここで朝比奈が紹介する意図は、同書が朝比奈の“脳”lessonのTEXTだからだ。
もうすぐ72歳になる朝比奈は、ボケ抑止のためにこうした“脳”lessonを行っている。
Pentagonに関わる人々の頭脳の凄さ!「National Defense」という任務の重さ!
この精緻でthrilling、そして誠実なdocumentには、「アメリカ人だなぁ」と思う。

常日ごろ、「呆け防止の脳トレ本」の浅ましさに、オゾマシサを押さえきれずにいる
朝比奈は、本書『核戦争の瀬戸際で』を、胸を張ってお勧めしたい!
「National Defense」も「Dementia Defense」も、
真に、人格の高さをもって臨まなければならない
のだ!
この重みは、「核戦争の危機に直面したヒト」と同様に
「自己の認知能力の喪失に直面したヒト」が、事実に冷静かつ敢然と立ち向かい、
熱い努力を辛抱強くし続けることを語っている。
いずれも、人間の尊厳への深い愛情である。


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2019.04.23

これは、新しい手法の映画だ!

4月21日(日曜)、AM8時30分に、六本木ヒルズへ出勤した。
映画「VICE」を観るためであり、その後、
区議会議員選挙投票に立ち寄ろう、という魂胆である。
いつも、日曜朝一のticketは難なくgetできるから、
Net予約などせず、呑気であった。 ガーン! 午後4時まで完売だ!
やむなく午後4時のticketを購入し、投票所経由で帰宅・昼食・ひと寝入り。

1年半ほど前まで、六本木ヒルズは自転車で15分ほど、しかも平地移動。
現在は、行きはヨイヨイ長~い下り坂道だが、
帰りはこれを坦々と、30~40分も、自転車を引いて上らねば……。
ギアを使えば回転数が上がるだけで、ヒザは喜ばない。
これを、70歳過ぎの婆さんが、日に2度もヤルというのは、かなりの阿呆である!
が、「VICE」は、余りあるご褒美。

vice.jpg

「語らない、歌わない、ヒトの意思決定の集積を、たんたんと見せていく。
ドキュメンタリーとも違う、新しい“頭脳を見せる”手法だ」
舞台は、オサマ・ビン・ラディンとアルカイーダのテロ事件で、
各国のTVが、戦争映画のような映像を垂れ流した「あの時」の、舞台裏。

なかでも圧巻は、テロとの戦いの陰で、「憲法や国際法を拡大解釈し、
国民向けの巧妙な情報操作を行っていく」
ところだ!
戦場映像の衝撃と興奮、正義と平和と安全・安心のゆりかご……、
ふーん、こうやって国民を騙していくんだ!
背筋がゾクッとしたのは、民主主義国の投票日だったからかも知れない。


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2019.03.28

悪党(ピカロ)が行く、という痛快!

悪党の魅力というのはたしかに存在していても、それがどこから来るのかは
あまり真剣に論じられていないのです。」
と、鹿島茂 先生はのたまい、
『悪党(ピカロ)が行く』と題し、ピカレスク文学を紹介している。

pica.jpg

つねづね朝比奈は、「今日、本物の悪党がいなくなったなぁ」と、嘆いていたから、
同書を書棚で見つけた時には、小躍りして、早速bedに持ち込んだ。
近年は、社会systemの問題か、中途半端な教育の問題か?
悪党らしい、典型的な悪党がいなくなって、
悪党のStyleが、どうも中途半端のようなのだ!?
そもそも本物の悪党というのは、まず「自分は悪党である」という認識があり
日常の諸々の行為を、徹底して悪党らしい流儀で行うことに、命をかけているのだ!
ピカレスク文学に登場する“悪党”たちを見ていると、
現代の悪党たちは、性根が座ってないし、思想がない、手際が洗練されていない。

まず、中途半端の最たる例を上げれば、国会の証人喚問だろう。
なんとまあ、あやふや・軟弱・Styleがない! 悪党として、恥ずかしくはないのか?
そこへいくと、筋の通った悪党というのは痛快で、気持ちいい。チラ見してみよう!
まず、この場の登場人物を簡略に紹介。
「バルザックが創造した最大のアンチ・ヒーロー」「悪党中の悪党」ヴォートラン。
この男の与えた教訓は「外見を立派にせよ!」「汚れた下着は家で洗え」である。
うーん、ナルホド! 今日、大抵の男たちは、おおむね悪党合格!である。?
「汚れた下着を、コインランドリーで洗っちゃマズイかしら?」

ヴォートランは、「スペイン国王の密使としてフランス国王のもとに派遣された
カルロス・エレーラを殺害した上、化学薬品を使って顔を整形し、スペイン密使に
なりかわって、パリに滞在しているのだ。」
へー。
「化学薬品を使って顔を整形し」って、どんな風に?
薬品でできる整形って、まずもって、キレイな方向へは無理じゃない?
眉毛が取れちゃうとか、ケロイドが残る、メラニン色素沈着とか……。
でも、現代の美容整形技術は高度だから、目をみはるほどの美人は目白押しだけど。

そして、つづくヴォートランの説教がオモシロイ!
「お前は富という玩具を欲しがったが、それは手に入った。お前は目立ちたがっている。」
ジャーン! 抱腹絶倒! バルザックという男の、魅力の説得力である。
この「ピカレスク文学」を読むと、新聞記事に登場する
さまざまな事件が、味わい深く、クスッと笑えたり、
「あれ、まあ! なんとみっともない!『悪党が行く』をお読みあそばせ、先生方」
やぱり、みなさん、じめじめと純情なんですねえ。
痛快なピカロ(悪党)には、悪党の洗練が必要なのである!

*ヴォートランは『ペール・ゴリオ』『幻滅』『娼婦の栄光と悲惨』の
 三部作に登場します



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2019.03.25

色彩のある音楽&魂の音楽

CDで音楽を聴いていると、さまざまな「色」と「形象」が流れ出す。
もちろん、音楽ジャンルによって、大きく違うし、
ソレがあまりにも希薄に流れ去り、気付きようがないモノもある。

いわゆる「soul」系の場合には、「色」と「形象」とは違った、“情動”というか、
渾然とした、「これは何かのsymbol ではないか?」と
直感せざるを得ないようなemotionalな「形態」がうごめく。
これは、とてもオモシロイことだと思う。
ふと、何気なく、CD caseのデザインに目が行く。
当然のことながら? こちらも、classic のそれらと、soul系のとはずいぶん違う。
「soul」系の画像は、ムンムンとした人間臭さ、汗と躍動のリズムを発散している。

「soul」とは、こういうことか! 「生命」・「霊魂」……、今さら気付いたのである。
ああ……ナンテコッタ!
ここで、「とよもす(響動)」という日本の古語が浮かんだ。これは、
ヒトと森羅万象(生命=霊魂)が響き合い振動(共振)する、ということ。
『万葉』の“歌”は、文字通り「歌う・朗誦」するもので、
今日も皇居で「正月の歌会始め」などに行われている。
ナルホド、『万葉の歌』とは、古代日本の「soul music」だったのか!

古代音楽から、いわゆる西洋のclassic音楽、さらに現代音楽へと、
そのmain streamを通覧すると、「情動」→「理性・論理性」への変遷が見える?
これは、オモシロイことだ。
ふーん、Oh! と、ここでオモシロイコトに気付いた!

「soul music」を聴いていても、バッハやベートーヴェンの曲を聴いている時のように、
カラフルな映像は、脳内に去来しない!?
うーむ、これは深い! 情動は、脳の海馬の奥深くに沈潜している
圧縮された意識から来るもの。
論理性もなければ、映像化なんてデキナイ混沌なのだ。
そう、映像化! これは、脳のsymbol機能が発達することで出現してきた機能。
Oh! visual人間は、進化がススンデルのね!
「音波」と「電磁波」の相互変換能力が、ヒトの「脳」の機能に加わったワケだ。

ふと、CD case のsoul singerの画像を見た。
なんと、テノール歌手の風貌と異なることか!
それは、「原始の魂」の雄叫びそのもの、全身の皮膚も筋肉も骨も、
脳の論理をすっ飛ばして、細胞の論理でDynamicに震動している!

Earth_Wind_and_Fire.jpg


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