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書籍『クレオパトラⅦの追憶』(デジタル版&アプリ版、発売中!)は、
2000年の時空を超える女と男の心理を丁寧に読み解き、
歴史の真実をあぶり出す、洗練された高貴で華麗な愛の物語。

クレオパトラⅦを追って、UPされたのが
『YOGA COSMIC SYSTEM 0・1の彼方へ 能力覚醒独習法』
そして『般若心経&YOGA 四苦・八苦の彼岸へ』。
on tour 気分も味わいながら、舞台裏話へのご潜入を!
2017.08.31

涼風の吹かない夜に

秋来ぬと 目にもさやかに見えねども
台風もどきに 驚かれぬる

ああ、なんと寝苦しいことか! クーラーの風にあきあきしてしまった。
なんか、こう、心身の髄からゾッ! と、涼しく身が引き締まることはないか?
そうだ! 隣室のオバケ棚を探索してみよう。
ドアを開けると、ひんやりカビ臭い風が押し寄せた。
天井ライトをフル・レベルにしても、な~んか薄暗い、が、まあいいか。
書棚のほぼ1本分は、オバケ本オンパレード。
古今、世界中のオバケたちが眠っている? 耳を澄ますと、何やら
ゴソゴソうごめいて作業をしていたり、ヒソヒソ密談中だったり。

知ら~んぷりして何冊か取り出して、go on the bed。
ふ~ん、ホドホドcool になってくる。ということで、
寝苦しい夜におすすめの3冊を、どうぞ。

◆さらり涼風、現代・都会的cool
『レキシントンの幽霊』(村上春樹/文春文庫)
すぅーっと微風が吹き抜ける、ソフィスティケイトされた軽い味わい。
寝苦しい夜には、ちょっとフラフラページをめくって、いつの間にか微睡に……。

◆昼日中から、ゾンビもジンボも闊歩する!
『ラテンアメリカ怪談集』(鼓直 編/河出文庫)
あの、シタタカでちょっとキュートなラテンアメリカのオバケたち。
日本の幽霊たちも、近ごろ研修を受けに出かけているとか!?
えっ!「だって、もう、ウラメシヤーなんて、やってらんない。
なぜって? みんなレストランになっちゃって、BGMも夏はサルサやボサノヴァ。
幽霊だって、トレンドとファッションに敏感じゃないと、やっていけなーい!」

◆ゾッ! と、背筋が冷たく硬直の本格派
『黒猫・アッシャー家の崩壊』(エドガー・アラン・ポー/巽孝之 訳/新潮文庫)
やっぱ、怖さといえばこの名人、“Poe”は別格?
構成からシチュエーション、微に入り細を穿ったディテールの積み上げが、
こちらのNEURON細胞にヒシッ!ヒシッ! と迫り、侵入し、
ああっ! と思った時には金縛り状態で、とんでもないドンデン返し。
すべて喪失してしまう、というゾッとする寒さ。
ウィスキー入りHot milkのご用意を!
怖くない! 恐くない! 大丈夫だってば!

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2017.08.29

スリルと好奇心うるうる! 抱腹絶倒の実話

『乱流のホワイトハウス』トランプVS. オバマ(尾形聡彦著/岩波書店)である。
著者は、1969年生まれ、朝日新聞オピニオン編集部次長兼機動特派員。
ホワイトハウスの外観から、組織・機能・内面の機微まで、
具体的な会話(英文も表記)を提示して、リアルに見せてくれる。

最高傑作! という部分だけをチョッピリ紹介。
“ロシア疑惑”関連である! 同書P.176
「『クシュナーが、ロシア政府の施設から、
クレムリンと秘密裏に連絡をとるチャンネルを欲しがっている
』と伝えていたことを、
米情報当局が傍受し、その事実をワシントン・ポストが5月末に特ダネで報じた。」
と。

ジャレッド・クシュナー:1981年生まれ、ハーバード大学優等卒業(B.A. in sociology)
を皮切りに、華麗なる学歴・職歴をもつ敬虔なユダヤ教徒。
2006年に、ニューヨーク・オブザーバー紙を1000万$で買収し、
同年、マンハッタン5番街の41階建て高層ビルを41億$という
米国史上最高額となる購入案件を手掛けて話題をさらった。
そして2009年、若干の人種差別主義者である?ドナルド・トランプの
愛娘・イヴァンカは、ユダヤ教に改宗して、クシュナーと結婚。
以来、トランプの上級アドバイザーとして、トランプ政権のトップ頭脳となっている。

筆者の尾形氏が言うまでもなく、一般購読者のド庶民ですら(だからこそ?)、
「大統領であるトランプに最も近いクシュナーが、ロシアの政府施設のようなところに
入り込み、米情報機関の傍受の網をかいくぐる形でクレムリンと
連絡をとろうとすることは、普通はあり得ない。」


これは、朝比奈にとっては“爆笑問題”なのだが、
ハーバード優等卒業者にとっては“穴”なのだ。たぶん、
オーソドックスなお勉強ばかりしていて、『モサドファイル』や『DEVGRU』なんて、
知らないのかも知れない。
ヒトラーの仲間・アイヒマンを追ってつかまえたモサド(イスラエルのインテリジェンス)、
オサマ・ビンラディンを遂につかまえて射殺したDEVGRU( United States
Naval Special Warfare Development Group =海軍特殊戦闘開発グループ)の
やり口なんて、“上級アドバイザー”ともなると、知らないのだろう。
ともかく、『乱流のホワイトハウス』は、超オモロイのだ!

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2017.08.24

いい男のregulation は蔵書?

今朝、8月24日(2017年)の朝日新聞を開くと、
「書店ゼロの街 2割超」の記事が、目に飛び込んだ。
朝比奈は一昨日、山形県某市の運送会社の広大な倉庫に保管してあった、
故パートナーの蔵書を、一括処分したのである。
東京の古書店さん保有の、古書店リストから選び、予約して現場で取引してもらう。
もちろん、朝比奈1人の手に負える仕事ではないから、山形の知人に協力を仰いだ。
移動中の車内で30代前半の彼は「バイトを雇って、ネットで販売させればいい」と。
「とにかく6~7トンあるから、古書店さんと相談して半分こ、してもいい」と朝比奈。

空調・定温・殺菌灯の灯る広大な倉庫内の一角の、朝比奈が借りている
2パレットへ案内された。管理品は厚手のフィルムでラップされていた。
ラップにすら、微塵の埃も無いのには、驚いた!
「コンピュータや精密機器類の保管倉庫ですから」と、担当のIさん。
古書店さんは「現物を、まず見ましょう」と、パレットに上がり、
簡単に書名の書かれた段ボール箱の数個を開き、中身を確認していた。
朝比奈は、他の東京へ送る物品を探し出し、付箋を貼るのに忙しい。
2人の男のハナシは決着。どうやら、すべて古書店さんが引き受けるらしい。
古書店さんは朝比奈のところへやって来て
「この蔵書の、所有者はどのような人でしたか?」と。
朝比奈は、故パートナーのプロフィールを簡単に述べた。
「いや、実にすばらしい。全部引き取らせていただきます」と古書店主。

ふと、結婚して間もないころ、彼が言った言葉が脳内に浮かんだ。
「“男の価値は、書斎の書棚を見ればわかる。女性はスパイス棚”だ、
と誰かが言っていた」という言葉。
こんな晴れがましい体験は、長い人生において初めてのことである。

朝比奈は実用主体のアクセクした生活をしている。
だから、「本はコンテンツだ」と言い、
大いに古書を購入し、付箋はもちろんサイドラインや書き込みで使いまくり、
書籍をボロボロにする。
一方、透明フィルムを表紙に掛け、付箋だけで、
大切にする本もある。それらはすべて、彼の蔵書であった。

書籍コンテンツには、風景や呼吸やテンポ、肌触りをはじめ音、匂い……、
紙と文字でなければ、決して伝わらない世界がある。
これは、人類の言語が生み出した測り知れない脳・記憶との融合世界だ。
この世界を失って、すべてDigital化したら、まず、呼吸が失われるに違いない。
“呼吸”の創り出すテンポと脳の営みのテンポ……。
情報はDigitalで充分にイケル。朝比奈の著書も、現在は
そのコスト・パフォーマンスの合理性からDigitalだ。しかし、
そのうちの1冊くらいは、紙とインクの書籍にしたいと思っている。
思想・思考の流れのテンポや、微妙なたゆたいなどは、Digitalでは無理なのだ。

しかし、有名人の本なら、宣伝次第で売れていく現代日本の書籍市場では、
よほどの人物の書ですら(だからこそ?)出版部数は知れたものである。
阿刀田高 氏(彼の著書は手元にいろいろあるが)は、
「書店は紙の本との心ときめく出会いの場で、……何とか残していく必要がある」と。

脳が著しく発達した人類という動物の、すべての感性を動員する読書という、
類まれな享楽を放棄する人々の、淋しい未来が見えるような気がする。

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Photo by benuski


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2017.07.31

あっ! また、黄色と緑の線だ

先日の金曜、必死で戦い、メールを飛ばしてほっとした。
3カ月近い、重い重い日々であった。こうなると未練がましく、
飛ばしたメールの中核、ある設計図を持ち帰り、ちゃぶ台に広げて眺める。
「アッ、ヤバッ!」1カ所、修正したい部分を発見。
見落としといえば見落としでもあるが、出来栄えの魅力が
さらなる“欲”を掻きたてた、のでもある。
何しろ、朝比奈の手書きのグチャグチャ図を、相棒のSは、
季節感豊かな彩りで、それはそれは美麗に、カッコよく、しかも機能的に、
デザイナーもうっとりさせるほどに仕上げてくれるのだ。
とにかく、“ほんの一部の修正”版を火曜日に送ろう。
月曜日、Sは熱海温泉のホテルへ取材に出かけてしまうのだ!

火曜の午前中に送れば、先方は「朝まだき」である。シメシメ。
と腹を括ると、土曜のYOGAを休みにして休日モードへ突入。
件の設計図に入れた、バッハのCDをBOSEへ挿入。
オルガン演奏はGLEN GOULD(グレン・グールド)、
お目当ては“THE ART OF THE FUGUE”である。

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ああ、なんと美しい!
天空から降り注ぐ光の中を、上へ、上へと上昇していく……、
ひんやり涼やかな、クリスタルのような振動にひたって、
On bed で広げるのは『神話と意味』
(レヴィ=ストロース著、大橋保夫訳/みすず書房)である。

「神話のくりひろげる物語は、……AグループがBグループに追いつき、
ときにはBグループが逃げ出す――すべて遁走曲(フーガ)そのものです。」
「ついには両グループがほとんど一つに混ざり合います。それは
フーガのストレッタに相当するものです。」

何? 「ストレッタ」って? Bedを下りて、ふらふらと隣室、
故パートナーの書斎へ。Oh! 『音楽用語ハンドブック』春秋社。
ありました!〈フーガの終結部で緊張を高めるために……
テンポを上げて緊張を高めるストレッタ。〉まあ、
今もってなんと便利な「男」なんだろう!

「音楽と神話とは、いわば、言語から生まれた二人姉妹のようなものですが……」
と、レヴィ=ストロースの魅惑的な語りはつづく。
これはやっぱり『ニーベルングの指輪』も『トリスタンとイゾルデ』も読まねば……と、
「因縁話」の文化人類学的カラクリに興味がムラムラと拡散。

閑話休題。
朝比奈はビンボー人であり、かなりの消費者だから、もっぱら古書を愛用している。
この『神話と意味』も、もちろん古書。そこで、ふと気付いたことがある。
同書はもちろん、朝比奈の購入する古書で、
黄色のマーカーと緑のボールペンで、サイドラインが引かれたものが何冊かある。
どうやら、この旧読者と朝比奈は、読書傾向が隣接しているようだ。
まったく別人の、偶然の一致とは思えない。
理由のひとつは、ニッチなジャンルであること。
また、ある種の読書脈・読書地図の保持者であることだ。
「どんなヒトかなぁ?」と、見知らぬヒトに思いを馳せるのである。

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2017.07.05

真実はもっとオモロイ! カリブの海賊

金曜の夜、「パイレーツ・オブ・カリビアン、どこでやってるか、
検索してくれる?」と、相棒Sに電話した。
朝比奈の自宅は、ネット環境にしていない。つまり、キリがないからだ。
「パイレーツ・オブ・カリビアンですか? 最近、やたらと
テレビで放映してますねぇ……」とS。
「カリブの海賊は、大スクリーンじゃないとねぇ、それにホントかどうか、
最後版とか……。でも、ヒルズじゃなければ行く気はない」

土曜の午前はYOGA、午後に東陽町で月1の野暮用をすませ、
PM 5:00 に六本木ヒルズのTOHOシネマズへ出勤。
通常、朝比奈のお目当てはガラガラなのだが、
「パイレーツ・オブ・カリビアン」はギッシリ。
あった! 18:00~、最前列、ど真ん中である。どこでもいいや、とゲット。
まあ、たいへん観にくい。が、途中からナルホドこれはモウケ。
つまり、大スペクタクルになると、座席が震動してワクワク盛り上がるのだ。

それはともかく、これはお子様向けだ! そう、Disney だったのだ!
そもそも早トチリは、朝比奈の“パイレーツ・オブ・カリビアン”好きにある。
そもそもバーミューダ・トライアングルという、魔の△地帯の海賊ごっこには、
トンデモナイ国家戦略が絡まっていたのだ!
その最高にオモロイ部分をカットして、お子様向けに組み立てたのがDisney。
大スペクタクルとお子様向け筋書は、アタマには健康的だが……。
朝比奈の欲求不満は、最高にオモロイ部分のカットである。
仔細に検討していけば、もちろん皆無というワケではない。が、
真実の事情を知らない観客には、まったくワカラナイくらいの設定なのだ。

種明かしをすれば、“カリブの海賊”の最高の醍醐味は、
英国、スペイン、オランダetc. などが、それぞれ相手のブンドリ品、
つまり南米から掘り出してきた金・銀・銅などの積荷を、
海上でお手軽(調査・採掘の労を省いて)にブンドッテしまうというカラクリなのだ。
お子様向けでは、この各国の王室やそれを取り巻く連中の、戦略や、
手練手管を見せてくれない。亡霊だのなんのを登場させてゴマカしている。
事実は、幽霊船や亡霊どころか、各国の王室が雇った海上ギャングの抗争なのだ。

若いディズニー・パパ&ママたちは、子供サービスにかこつけて、
大いに楽しんでいたみたい。でも、実録は、もっとずっとオモロイ話。
なにしろこの海賊戦で、おおむねスペインや英国の無敵艦隊が開発されたんだから。
それこそ、植民地・強奪・戦争ごっこという、この上なくわくわくするお話。
時代は下っても、世界地図の海と陸地をじっと見つめていると、
わくわくするお話の“世界”が浮かび上がってくるから、不思議ですねぇ。

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