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書籍『クレオパトラⅦの追憶』(デジタル版&アプリ版、発売中!)は、
2000年の時空を超える女と男の心理を丁寧に読み解き、
歴史の真実をあぶり出す、洗練された高貴で華麗な愛の物語。

クレオパトラⅦを追って、UPされたのが
『YOGA COSMIC SYSTEM 0・1の彼方へ 能力覚醒独習法』
そして『般若心経&YOGA 四苦・八苦の彼岸へ』。
on tour 気分も味わいながら、舞台裏話へのご潜入を!
2013.03.19

背筋が凍る! 日本のエネルギー安全保障 3

本当に怖い! 日本のエネルギー安全保障 2 の続きです)

現在、日本のエネルギー備蓄はどれくらいあるのでしょうか。
そしてそれは、今日の日本人の生活を支えるとしたら、
どれくらいの期間に相当する分なのでしょうか。
平成25年3月付の資源エネルギー庁 石油精製備蓄課による1月末現在の
「石油備蓄の現況」を見ると、国家備蓄が103日分、民間備蓄が82日分、
合計185日分。6カ月分ちょっとです。

2013年1月28日付朝日新聞夕刊の見出しが目の前に躍り出ました。
1面の「防衛費11年ぶり増 400億円」、3面の「自衛隊法改正 石破氏が意欲」
そして『昭和史1926-1945』(半藤一利著・平凡社)の一節が、頭をよぎりました。

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ハワイ真珠湾奇襲は、わずかな石油備蓄に乾坤一擲(けんこんいってき)の
運命を賭した無謀な戦略だったのです。『昭和史1926-1945』の
●「対米英決戦を辞せず」昭和16(1941)年 内大臣・木戸幸一の日記の引用箇所。

「八月一日、アメリカは石油の対日輸出の全面禁止を通告してきました。」
「八月七日の木戸日記にあります。『油は海軍が二年量としても戦争をすれば一年半
しか無いという(石油は今後入ってこなくても二年はなんとかなるだろうが、
戦争がはじまれば一年半しかもたないということです)、陸軍は一年くらいとのことだ』」

日本の防衛費が増加するということは、燃料の増加が必須となるはずです。

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兵頭慎治 防衛省防衛研究所米欧ロシア研究室長

戦争は、国民全員の力で食い止めることができます。
しかし何の予告もなくやってくる巨大地震は、人間の力で食い止めることはできない。
せめて、被害を最小限に止める方策を施すしかありません。

2013年3月19日付の朝日新聞朝刊に「被害想定 最悪220兆円」の見出しがありました。
国の有識者会議の「M9.1 南海トラフ巨大地震」想定で、
東日本大震災の10倍を超える規模と。
同紙32-33面の見開きには、上段の大きな日本地図に津波の最大値などを記載。
中段以下には、死者数や直接被害額、電力、ガスなどの被害予測が並んでいます。
電気は、電力施設の被災や需給が不安定になることによる停電軒数、
ガスは、使用困難戸数で表記されています。
「こんなことが起きる」という欄に、「コンビナートの破損 890施設」とあり、
「地盤の液状化や長周期地震動で被害がさらに増える恐れもある」とのことです。

目を皿のようにして紙面を見ましたが、日本の燃料備蓄タンクの記載はありません。

さて、日本の燃料備蓄タンクの位置図を見ましょう。
もちろん日本海側にもありますが、備蓄タンク銀座は太平洋側で、ずらり並んでいます。
苫小牧東部(北海道)/むつ小川原(青森県)/久慈(岩手県)/小名浜(福島県)/
鹿嶋(茨城県)/千葉(千葉県)・袖ヶ浦(千葉県)/知多(愛知県)/
下津(和歌山県)・下津大崎(和歌山県)/菊間*地下備蓄(愛媛県今治市)/
志布志(鹿児島県)・串木野(鹿児島県)・喜入(鹿児島県)

JOGMECの石油ガス備蓄基地の位置図を見ると、
地上低温貯蔵は神栖(茨城県)
地下岩盤貯蔵は倉敷(岡山県)/波方(愛媛県今治市)となっています。

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本村真澄 JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)主席研究員

東日本の太平洋側は、3.11の地震・津波被害地域です。
首都直下、そして東日本以西は
南海トラフ巨大地震M9.1想定域となっている地域です。
燃料備蓄タンクの被害想定はどうなっているのでしょうか。
背筋が凍ってきませんか?


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2013.03.14

本当に怖い! 日本のエネルギー安全保障 2

昨年(2012)11月9日にこのブログで、
日本のエネルギー安全保障はロシアだのみ?1」を掲載しましたが、
「2」以降をお休みしているうちに、世界のエネルギー事情はどんどん変化し、
本当に怖い! 日本のエネルギー安全保障 2
のご報告になってしまいました。

昨年の4~9月に日本が輸入したLNG(液化天然ガス)の額は3兆円(財務省の貿易統計)。
原発稼働が少ないため、輸入量が9%増えたのだそうですが、
輸入金額を前年同期と比較すると、24%増となっています。
つまり、価格が相場によって大きく左右されるわけです。
LNGの価格は、原油価格に一定比率をかけて計算する。
交渉した時期や国によって比率が違い、同じLNGでも価格は輸入先によって異なる。
これが油価(原油価格)連動と呼ばれる方式です。
「価格が下がらないのは、燃料費の調整制度で、ガスを最も多く買う電力会社が
消費者に簡単に価格転嫁できる事情もある」
(’12年11月14日/朝日新聞)
同紙は続いて「電力会社は地域独占で、安く調達するインセンティブ(動機付け)が
なかった」
という、国際エネルギー機関(IEA)の田中伸男・前事務局長の指摘も紹介。
腹立たしい話ですがまだ、怒髪天を衝き、背筋が寒くなることはありませんでした。


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ERINA・ユーラシア研究所共催 パネル討論会
「ロシアのエネルギー資源にどう向き合うか」

先日、2013年3月6日に、東京・品川区大崎の立正大学総合学術情報センターで
ERINA(環日本海経済研究所)とユーラシア研究所共催のパネル討論会
「ロシアのエネルギー資源にどう向き合うか―ロシアカードの使い方―」が行われました。
したたかに舌をまく手管を駆使してエネルギー交渉をしていくEU、
市場規模の力と札ビラで強豪を蹴散らしていく中国、
日本ODAの札束を開発覇権獲得に投資するインド……。
なかでも、オリンピックの柔道ルールの例を取りながら紹介されたEUの手練手管には、
「あっぱれ!」と平伏しながら、次なる巻き返し手法への闘志を煽られました。

パネラー方の際どい現状報告や裏話がヒートアップするにつれて、
itn Open!”編集者たちの背筋は凍り、腹部は煮えくりかえってくるのです。
と、(“itn Open!”編集者たちが質問するまでもなく)
「何で、日本政府は動かないんだ!」
「開発、パイプラインの上流権益を獲得しないから、その時々の言い値で買わされる」
上流権益とは、探坑やパイプライン敷設など開発に関わるコストに対して
投資を行うことで、産出する原油や天然ガスの購入価格を有利に交渉できること。
EUや中国などは、国家レベルで大型投資を行い、上流権益を大規模に確保。
一方の日本企業は、権益を細切れにして販売するEUなどの企業から購入する。
販売企業は、上流権益取得を専門に投資を行い、開発が進むにつれて
権益価格が上昇してきたところで、分譲して利益を稼ぐのだ。

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杉浦敏廣 日本エネルギー経済研究所研究主幹

「EUは長契(長期契約)だから安値安定。油価連動は高くて不安定なのになぜ、
日本政府は長契をしないのか」
2005年に「エネルギー2020戦略」を打ち出したEUは、
2020年までに省エネ20%、再エネ(再生可能エネルギー)20%達成が義務。
原発に8割を依存しているフランスでさえ、エネルギー最終消費に占める
再エネ23%の目標を課せられているそうだ。
EUのエネルギー最終消費に占める再エネ率は2010年には12.5%、
2020年には20%に達するという。

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蓮見雄 立正大学経済学部教授・ユーラシア研究所事務局長

なるほど、そうなんだ。
ドイツのメルケル首相があっさりと原発廃止宣言をしたとき、
なんと度胸がいいのだろうと、内心びっくりしていたのだが、
日ごろからの取組み姿勢が全く違うのですね。

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左から、郭四志 帝京大学経済学部教授、
本村真澄 JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)主席研究員、
石川一洋 NHK解説委員

討論会はますます白熱。
itn Open!”の編集者たちの目の前が真っ白になった。
一瞬後「そうだろうな、やっぱり」と妙な納得。
「今回の震災で、東電が中央の政治だけでなく、地方も抑えていたことが出てきた。
東電が原子力の方へ行こうとしたことで、ロシア・シベリアパイプラインから
持ってこよう、ということにはならなかった」
「一時期、経産省周辺でもガス・パイプラインを引く構想があったにもかかわらず、
エネルギー自由化が出てこなかった」
「買い手側が有利に立つためには、世界のエネルギー市場を利用する柔軟性が大事。
だからEUは、パイプラインだけなくLNGも、再生可能エネルギーも使って、
自由に交換できるシステムを作る」
「誰が改革を止めているのか。地域独占体制ですよ」
「総括原価方式とは、コストをかけて、利益が乗っかる。これは絶対に損をしないで、
大儲けできるシステム。ロシアはこのシステムで戦車や大砲を作って儲けた。
日本は、総括原価方式で原発を作った。おおい町(福井県)の予算の半分が原発関連です」

「サハリンからパイプラインでもってきたところで、
これが日本国内のパイプライン敷設状況です。大消費地の東京までどうしますか?」
あああ……パワーポイント画面の日本地図は、ほとんど白紙状態。
「韓国はこうですよ」 ビックリ仰天!
稠密なソウル周辺から朝鮮半島を黄海側と中央部を縦断して先端まで。
一方、日本海側沿岸部へ半島中央部を横断し…、南下し、
もちろん釜山、その南北・西部へつながっている。

「パイプラインは防災上も重要。東日本大震災で仙台のLNG基地が破壊されました。
しかし新潟からのパイプラインが仙台につながっていたため、
ガスの供給は1カ月余りで復旧しました。もしこのパイプラインが無ければ、
ガスの復旧は大幅に遅れたでしょう」

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新井洋史 ERINA調査研究部主任研究員

質問!「なぜ、日本国内のパイプラインの敷設が進まないのですか」
「地方ごとに、利権のからむ反対勢力がたくさんある」
「日本はエネルギーにおいて国際協力をしないどころか、国内市場も分断されている」
「EUは、パイプラインや送電網が相互利用できるから、エネルギーの流動性がある」
閉会時刻を30分以上も超過しているが、パネル討論会のデッドヒートは続いています。

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下斗米伸夫 法政大学法学部教授


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2013.02.27

いま、最も期待されている国インド

2012年は、日本とインドの国交樹立60周年を記念して、
170件の事業がインド各地で展開されました。
締めくくりの12月7日にインド門で開催された花火と映像のショーは、
日本のハイテクヘの賞賛が格別だったそうです。
  *インド門
  デリーを東西に走るラージパト通り(Rajpath)の東端にあり、高さ42m。通りの
  西端には大統領官邸がある。第一次世界大戦で戦死したイギリス領インド帝国兵士
  約85,000人の慰霊碑で、パリのエトワール凱旋門をモデルに造られたものだ。


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インド門
Photo by bijoy mohan

近年、インドは日本ODA(Official Development Assistance/政府開発援助)の
最大の受取り国で、2011年度に供与決定した対インド借款は2898億円。
これを反映するように、925社(2012年時点)がインドへ進出しています。
日本がODA拠出大国になった理由のひとつに、日本企業の海外進出を円滑にし
対象国に対する日本製品の市場を開拓することがあります。
それにはまず途上国(ODA対象国)のインフラ整備が必要。ということでインドの場合も、

① インド貨物専用鉄道建設計画(DFC)
  西回廊=デリー ⇔ ムンバイ 東回廊=デリー ⇔ コルカタ
  *日本は2009年10月から西回廊へ円借款による支援を開始し、
  これまでに総額2306億円の円借款を供与。

② デリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)
③ チェンナイ・バンガロール産業回廊構想(CBIC)
  *②は ’12年1月に日印経産大臣間で、
  日本側が45億ドルのファシリティの候補となる19プロジェクトに合意。
  *③は、現在マスタープランを作成中


ということです。

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ニューデリー
Photo by michaelvito

136501189_a61daddecc ムンバイ
ムンバイ
Photo by Andy Hay

赤字財政の中でたいへんな大盤振る舞いですが、
「日本企業にとっても利益が大きい」と、財界が賛同しているのだそうです。

上記は、2013年2月26日に東京・大手町にある経団連会館で行われた
「八木 毅 駐インド特命全権大使講演会」で公表されたものです。

●IMG_5003-2

●IMG_4993-2

2012年には日本企業内で暴動が起こったり、
テロやレイプ事件などが発生しているインドですが、やはり
拡大するその巨大市場の規模に、先進諸国はこぞって熱い視線を注いでいます。
人口規模は2000年に10億人を突破し、2025年には中国を抜いて世界第1位になる見通し。
2030年には世帯年収5000ドルを超える中間層が人口の約50%、8億人に達する見込み。
ということで、
インドは、日本の製造業企業にとって今後10年、有望事業展開先第1位。
中国は第2位なのだそうです。

人口が10億人、中間層が8億人などと、途方もない数字に驚いてしまいますが、
インドは亜大陸です。
日本列島に生れ暮らしていると、亜大陸で1国というのが、どうもピンときません。
インドに進出している日本企業でも、
州政府と中央政府との関係でワケガワカラナイことが多々あるようです。
「インドは国といっても、亜大陸ですから」といわれて???

1日1.25ドル未満で生活する貧困人口も、4億人を上回るといいます。
携帯電話の普及率は、購買力のある都市部では160%、農村地域では40%程度。
最重要課題は貧困問題と地域間格差。
2013年度のGDP成長率は、IMFの見通しは6.0%、インド政府は6.5~7.0%の見込みと。

低迷する先進諸国の経済状況の突破口として、多大な期待が寄せられているインドです。


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2012.12.14

国立天文台で4次元体験?

東京都三鷹市にある国立天文台三鷹キャンパスには、
4D2Uドームシアターなるものがあり、
国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトが、
4次元デジタル宇宙を体験させてくれるらしい、しかも無料で。
という情報を入手した“itn Open!”編集者は、さっそく申し込みをしました。
1回の定員は20人でしたが、運よくOK。
第2土曜前日の午後2時からという観覧券を持って、1時40分に到着。
受付をすると「2時20分から開始なので、周辺の見学施設の見学を!」と。

国立天文台には、展示室をはじめ天文台歴史館、天文機器資料館、
国指定重要文化財のある子午儀資料館、アインシュタイン塔など見学施設がたくさんある。
4D2Uドームシアターそばの天文台歴史館をさっと見学することに。

●IMG_4645-2

そこには、9月15日からロードショーが始まった映画「天地明察」の割引券も置かれ、
江戸時代、貞享(じょうきょう)2(1685)年から使われた貞享暦の作成者、
渋川春海(しぶかわはるみ)の展示があった。
数々の写本ページの写真が掲載されたパンフレットは望外のお宝でした。

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さて、開始10分前に4D2Uドームへ。
20人はイスに腰掛けて概要説明を受け、3Dメガネをうやうやしく拝借。
「なかなか扉が開きませんねぇ……もう少し待ちましょう」とスタッフ。
観客はニコニコしている。
10分、20分と経過……。
「前の回でいろいろトラブったようで……もう少しお待ちを」
「それでは、この3Dメガネのお話でも。これは、一般的な3Dメガネと違って、
とても高価なものなので、注意深く扱ってください」

「4D2Uシアターでは偏光フィルターではなく、Infitecと呼ばれるフィルターを用いた、
分光立体方式による投影システムを導入し、このフィルターは……」
???RGBが云々かんぬんで???
というわけで、こちらをご参照ください。

このメガネ、平面スクリーンではなくドーム型にも対応できるスグレモノらしい。

「まだ、終わらないのかなぁ、ちょっと状況を見てきましょう」
「このドームでは、13台のプロジェクターを使って全天周を映写しています。
プロジェクター1台に1台ずつのコンピュータ、それに全13台をコントロールする
コンピュータが1台、合計14台のコンピュータで動かしています。
予算があれば、1台かせめて2台のプロジェクターでカバーしたいんですが」
なるほど、それはたいへんだ。
「前回は、投影中に1台がトラブって、それがどんどん連鎖し、
ついに全部フリーズしてしまったようでして……、あっ、皆さん出ていらっしゃいました」
ホッ! でも、次の投影は大丈夫?
もう、我らの回の次の回はもちろん、その次の回の予約者も集まり始めている。
なにしろ投影時間はたった20分なのですから。

「だいぶ時間が押してしまいましたから、お急ぎの方は座布団席でもよろしければ、
今回の投影が見られます」
ザブトン席? ザブトン? それはどんな席? 人々がざわめく。
「普通のイス席の前にカーペットを敷いて、座布団が並べてあります」
それ、いこ、それでいい、と数人が入場。

itn Open!”編集者は予約のNo.3イス席へ。
おもむろに3Dネガネをかけてキョロキョロ。
やがて投影が始まる。
だしものは「地球型惑星の形成」。
まず、昔のプラネタリウムのように、今夜の三鷹の空の星座や天の川の説明が始まる。
“昔の”というのは、学習的で素朴という気持ち。
最近のプラネタリウムは、ドラえもんが登場したり、ドラマチックに展開したりと、
エンタテインメント仕立てになっているようなのです。

定員20人の小さなドームで、昔のプラネタリウムなのかなあ……4次元はともかく、
3Dも、イマイチぴんとこないし、いくら夜空とはいえ、まるでモノクロの世界……。
「星々の3次元的な位置を知るためには、星までの距離がわからなければなりません」
そりゃ、そうです。
「ヒッパルコスという位置観測衛星は、地球が太陽の周りを半周する間に
2回天体を観測して、地球の位置の違いによってどれだけ天体がずれて見えるかを
観測して、星までの距離を測りました。地図を作るときの三角測量の方法と同じです」
なるほど、なるほど。
「この方法で、半径3000光年程度まで精度のよい星の地図が作られています」
3000光年? つまり、光が3000年間進む距離ですよね。
光速は1秒間に30万㎞だから、60倍で1分間、その60倍で1時間、その24倍で1日、
その365倍で1光年です。3000年となると、
30万×60×60×24×365×3000=SOS !COMPUTER!! ㎞というくらいの“精度”です。
★ここらへんから、4Dによたよたと迷い込み始めたらしい、と翌日わかりました。

「今夜の空に見える星々は、それぞれが位置している所が違うわけですから、私たちは、
それぞれ、まったく違う“時”の様子を、今夜、一堂に見ているわけです」
???わかるようで、わかりません。

あっという間の20分。なーんだ。3次元もあんまりダイナミックじゃなかったし。
正直なところ、ショボンでした。
アインシュタイン塔の写真を撮ってバス停へ。

●IMG_4651-2

ところが、調布駅へ着くとなんと「4次元酔い?」という状況が出現。
そして翌日、いろいろと……なことが起こってしまいました。頭の中に。

近日公開します。


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2012.11.09

日本のエネルギー安全保障はロシアだのみ? 1

原発全廃へ向かって、日本のエネルギー安全保障はどうなっているのでしょう?
ACOMESをご存知でしょうか。
ネットで検索をすると、
時節がらでしょうか、日本語ではハローウィンの仮装衣裳云々のコンテンツばかり。
英語のコンテンツには、お目当てのACOMESがありました。
これが、エネルギーの80%以上を海外に依存し、
石油は99%以上を輸入に頼っている国の人々の、お気楽な実情のようです。

ACOMESは、Annual Coordinating Meeting of Entity Stockholdersの略称で、
世界の石油備蓄機関(27国)が年1回の定例会合を開催し、
効率的な備蓄制度構築のために、最新の活動報告や事務局指定の共通テーマを含めた
各種意見・情報交換を行っているそうです。
ACOMESは事務局をスイスに置き、1990年に設置されています。
日本は1999年の第10回目の開催から加盟し、
2010年10月4・5日の会合は日本で開催され、
参会者たちは4日午後に、東京ガス根岸LNG(液化天然ガス)ターミナルを見学。
なにしろ、日本のLNG技術は世界最高ということですから。

先日、10月20日の土曜日に立正大学総合学術センターで行われた、
ユーラシア研究所主催のセミナーに参加しました。
テーマは「ロシアの資源開発と日本」、
講演者はモスクワから帰国したばかりというJOGMECの原田大輔氏。
またまた略語で、JOGMECとは?
Japan Oil, Gas and Metals National Corporation で、
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構というわけです。

セミナー参加者はエネルギー分野の専門家がほとんどといった状況でしたから、
いつも質疑応答タイムで真っ先に手を上げる“itn Open!”の編集者は、
手も足も口も頭も出ず、じっと小さくなっていました。そして、
講演の内容からこんなことを考えていました。

IMG_4935-2.jpg

ゴンベエさんが自宅の庭先を掘ると大判・小判がざくざく出てくる。
大判・小判を市場に出すと、引き合いがどんどん来る。
ゴンベエさんは、掘り出す量と市場へ出す量を計算してみる一方、
庭や畑のあちこち試掘をしてみて、ウーム、ウームと考えてみた。
「このぶんで掘り出していくと、まあ、5年は大丈夫だ!」

そこでゴンベエさんは、また考えた。
毎日、毎日、大判・小判を荷車に積んで運ぶのは大変だ。
「そうだ! ベルトコンベアーに載せればいいんだ!」
ベルトコンベアーを敷設しよう。どうせなら海外へ輸出するにも便利なように、
「海辺の町、港町まで。港町には倉庫も必要だなあ」
ということでゴンベエさん、総延長4700㎞のベルトコンベアーを造り始めた。

ところでゴンベエさん、総延長4700㎞のベルトコンベアーを造るのには、
一体、いくらかかるの? 5年間で大判・小判を掘りつくすまでに、
総延長4700㎞のベルトコンベアーの建設経費はペイしちゃうの?

するとゴンベエさんは、
「建設経費は、大判・小判が欲しいっていう連中に出させればいいんだ。
5年間で大判・小判がなくなっても、金を出すことにサインした連中は、5年後も
その役についているかねぇ。ワシは、大統領の任期を延ばしているけど。
まあ、使用人たちは、畑の向こうの山の下にはまだまだいっぱい埋まっている、
と言っているがねぇ」と。

原田氏の話は「中東原油に対抗して、ESPO原油のバイヤー認知度が拡大中」と。
ESPOって、なんですか?
East Siberia-Pacific Ocean(oil pipeline)、
つまり東シベリア・太平洋石油パイプラインのことなのだ。

「パイプラインは、石油と天然ガスを並走させることも少なくない」そうで、
ロシア政府は2004年にESPO-PL(*PLはパイプライン)建設を決定。
第1段階は2009年末に完成しており、第2段階は2014年完成予定らしい。
年間輸送量8000万tで、総延長約4700㎞の原油PL。
油田・ガス田がひしめくイルクーツク州を中心とする東シベリア上流地域から、
日本海に面した沿海州のナホトカまでもってくる。

4064287528_525e1b96bc ナホトカ
Nakhodka Bay
Photo by paukrus

「現在確認されている埋蔵量で5年は大丈夫ということで……」
そ、そんな! 4700㎞のパイプラインを延々と敷設するんですよねぇ。
“itn Open!”編集者の頭の中で、石油とガスと大判・小判がぐちゃぐちゃ回っている。
原田氏の話は実におもしろい。
世界最大の生産量の背後にある、管理不能な生産体制とか
ロシアにとっての仮想敵国、中国の存在とか、LNG資産スワップとか……。
とにかく興味シンシン、背筋ゾクゾクの話のてんこ盛りでした。
もう少し勉強してからまた、ぼちぼちご紹介しましょう。

つづく。


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