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書籍『クレオパトラⅦの追憶』(デジタル版&アプリ版、発売中!)は、
2000年の時空を超える女と男の心理を丁寧に読み解き、
歴史の真実をあぶり出す、洗練された高貴で華麗な愛の物語。

クレオパトラⅦを追って、UPされたのが
『YOGA COSMIC SYSTEM 0・1の彼方へ 能力覚醒独習法』
そして『般若心経&YOGA 四苦・八苦の彼岸へ』。
on tour 気分も味わいながら、舞台裏話へのご潜入を!
2017.07.26

脳は深化し、進化する。いくつになっても!

海の日の朝。ひと粒の涙が、目尻から頬を伝った。
やがて、両目からあふれた涙で、頬も膝も濡れた。
「ありがとう!」こんなにうれしいことが、かつてあっただろうか。

前日、なんとなく気付いていた。それが、ヴィヴィッドに立ち現れた。
“私”の気付かないところで、わたしの“脳”は、シコシコと、
律儀に、仕事をしてくれていたのだ!
前回のブログ(→コチラ)で、
“思考の三角測量”ができるようになったことを述べた。
これに続く深い感動、“脳は深化し、進化する。いくつになっても!”である。

それは、「これは何だ!」という軽い驚きから始まった。
『レヴィ=ストロースと音楽』(ジャン=ジャック・ナティエ著、
添田里子訳/アルテスパブリッシング)の再読である。
2014年の秋だったか、渋谷のBunkamuraへ、ピアニスト、アルゲリッチの生活を、
彼女の娘がつづった映画を観に行ったときに購入。
読み始めたが、どうもしっくり理解できなくて挫折し、そのままになっていた。
先日『イスラーム哲学の原像』を再読した勢いに乗って、
部屋の片隅の箱に入っていた同書に、手が伸びたのである。

ナント! さくさくと脳にしみこみ、歓喜を呼び起こすではないか!
3年前と今、「私の脳は、何が、どのように違ったのだろう?」
記憶を丁寧にたどれば、メルロ=ポンティで構造主義を仕入れたことに思い当たる。
メルロ=ポンティとレヴィ=ストロースは、お友達なのである。
つまり、『悲しき熱帯』などで知った、レヴィ=ストロースの“仕事内容”の
向こう側にある、アタマの構造が理解できた、ということなのだろう。
またしても、構造主義という考え方に、頭が下がった。
ジャン=ジャック・ナティエは、レヴィ=ストロースが追究していた、
「音楽という言語」に、深く食い入っていく。
音楽は、言語と並び立つ思考方法でもあるのだ!

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Claude Lévi-Strauss

ほっぽらかされたまま、3年の間、私の脳は、律儀に仕事をしてくれていた。
脳の高次機能。組んだ両手をオデコに当て、深々と感謝を捧げた。
そして、ふと池谷先生の言葉が浮かんだ。
「脳の中で情報の選別を担当している“海馬”の神経細胞は成人を超えても増える
そして「たったひとつの海馬の神経細胞でも、数万のシナプスをもっています。」と。
『海馬』脳は疲れない(池谷裕二・糸井重里著、新潮文庫)

たしかに朝比奈は、この2年間で、自分の脳が、それまでの人生で経験してきた、
数倍の領域の情報を処理していることに気づいていた。
そしてつくづく、高齢者型認知症とは、
自己責任であり、自己の絶えざる脳教育の結果にほかならない
、と確信。
「これが、脳に対する認知症教育の実態なのだ!」と直感して、脳の使い方を逆にした
あの時の、貴重な経験をまた、感動も新たに噛みしめたのである。


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2017.07.24

縁は異なもの味なもの

『広辞苑』を引くと、「男女の縁は不思議なものであるの意」とある。
しかしこれは、「男女の縁」に限られたことではないだろう、と、
つくづく思う。世の中のすべてが、何らかの「縁」の集積のような気がする。
そしてそのそれぞれが、「異なもの」であり、「味なものである」と、
深く感動し、目を洗われるような感覚を覚える。

先日、「IS問題もそれなりに、とりあえず、収束に向かったようだし」と、
イスラームへの郷愁が立ち上がり始めていた。と、
事務所のトイレの入り口の傍ら(通常なら洗濯機置き場)にぶっ積んである、
書籍入り段ボール箱群の上に、チョコンと、
小振りで小粋な紙の手提げ袋が目を引いた。これは何? いつからここに?
袋の中を覗いて見ると、『仏教の思想』群。唯識と中観とアビダルマ、
つまり“認識”・“超越”、“〈空〉の論理”と、“存在の分析”がある。
これらに混じって『イスラーム哲学の原像』(井筒俊彦 著・岩波新書)があった!
早速とり出して見ると、フセンも立っていればサイドラインも引いてある。
つまり、かつて一応、勉強したはずなのだ。ふむふむ。

そして、また読み始めた。驚いたことに、今回、立てるフセンの位置も、
サイドラインの文章も、だいぶ違うのである。
朝比奈のパートナーは、書籍をサイドラインや書き込みで汚すことを嫌った。
しかし、「きれいに保存したいものは、また新品を用意しておけばいい」と反論した。
「ファッションなどへの投資を思えば、かなりの冊数がカバーできる」
ということで、朝比奈はつねにムクツケキ出で立ち暮らし、
見るに見かねたパートナーが、何くれとなく現物支給してくれていたのだ。

そして今回、「サイドラインや書き込み」の価値に、瞠目した!
おのれの脳、思考パターン(NEURONネットワーク)の、
爆発的進化を目の当たりにしたのだ! 何年の経過があったのだろう?
5~6年になるかも知れない。端的な例をあげれば、
文化人類学的、構造主義的な“思考の三角測量”ができるようになっているのだ!
ナントうれしいことだろう!! るんるん。
早速、故パートナーのポートレートの前で、「ほら、ね」、とVサイン。

“脳のシステム”を追っている朝比奈の目下の課題は、
井筒俊彦先生がやってきた、どちらかといえば心理学的な「意識構造の把握」を、
脳神経学的なアプローチで行うこと。
そして何よりも驚いた! イスラームの神秘主義も、
インドのブラフマン(梵)思想も、“瞑想体験だけで”
今日の脳科学の最先端を行く、脳機能の階層構造を
なんとリアルに物語っていることか!
彼らの論理性と、サイエンティフィックなアプローチ姿勢に感動。
なかでも、朝比奈の好きな(理由はまた後で)アヴィセンナの
“存在という偶有だけは、それが生起することによって〈もの〉が
存在者になるのだから”
(引用:『イスラーム哲学の原像』P.147)という、
まさに量子論的考え方が、ことのほか気持ちいいのである。

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Mosque, Yemen,
Photo by Rod Waddington


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2017.07.07

これ、DNA記憶なの?

前にこのブログで、インドのデジャヴの話(→コチラ)をした。
今回は、朝比奈の“ヘンな記憶物”“ヘンな傾向”についてである。
記憶といえば、昨年(2016年)11月の第2週に、
MCI (軽度認知障害)の宣告を受け、目下のところ正常に復していることも述べた。

今や、「アナクシマンドロス」「テトロドトキシン」などという名詞が、
さっと一発で記憶され、すっと引き出せるのだ!
パートナーが存命のころ、しばしば
「あなたは、そんなヘンテコな薬品名をよく記憶できるねぇ」と。
ゲフィニチブ、エルロチニブなどである。
「そうそう、なぜか、薬品名には強いんだ。名前に法則性があるからかも」

しかし昨夜、不思議なこと、朝比奈の「記憶の指向性」に気づいた。
「テトロドトキシン」はフグの毒だが、
「アナクシマンドロス」はBC610年頃~547年頃、ギリシャの哲学者である。
ヘビ(コブラ)の毒については、『クレオパトラⅦの追憶』に、
かなり詳しく記した。
どうやら朝比奈の脳作業は、勝手に、「毒」「薬品」とか、
古代の地中海沿岸地域に向かっていくらしい。人名・地名・鉱物名……も、
懐かしさらしき感覚とともに、サカサカ記憶してしまい、ヴィヴィッドに蘇る。

「アマダさんだっけ? アマノさんだっけ?」という頭が、
「アナクシマンドロス」は、一発で記憶し、即、浮上するのだ。
場合によっては、皮膚感覚や視覚・聴覚記憶まで蘇る。
これはもう、DNAに記憶されているとしか思えない?
そしてTokyoに暮らす現在、どうもエトランゼ感に襲われ、困ったもんだ。
朝比奈の心が求める地域は、何かとアブナイ状況にあるから、
意識+想念のみで、遊んでらっしゃーい! なのである。

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Photo by BONGURI


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2017.06.26

私を見ているのも、“私”というモンダイ

朝比奈の知人のなかにも、アヤシイ人がぼちぼち見受けられるようになった。
いわゆる「MCI=軽度認知障害」の予備群である。
この段階でグリップして、方向性を変えてしまえば、認知症セーフなのだ。
ところが、本人はもちろん家族も、わからない。
医療現場へ引き出されるのは、本物認知症段階へ入ってからである。
朝比奈自身は、MCIになったところで、これはヤバイと思った!
「私のアタマが商品として使える状態を、私が見ている」のだ。
だから、原因を追究し、それを取り除き、原因が発症へ向かわせるコースの、
逆コースをたどる訓練をして、無事に帰還した。
これこそ、認知症予防・抑制の方法なのだ!

しかし、この方法をどんなに声高に朝比奈が叫んだところで、
誰も、本気にしないし、想像だにしない。
理由1は、朝比奈が脳学者でも医者でもないから。
理由2は、自己認識が甘いこと。その甘さは、どこから来るか?
朝比奈の場合は、情報入力→グリップ→分類・解析・在庫照合→新規構築 などなど、
ごく単純化しても、これだけのことを大量に、高速でやっていないと、
ゴハンにありつけない。つまり、ショーバイなのである。
だから、少しでもルートに支障があれば、原因究明を徹底し、
対策を考えなければならいのだ。

しかし多くの知人たちは、驚くほど「自己正当化」に向かっている。
つまり、「自分自身を疑う」ということを、しない。
自分自身を客観的に疑えば、モンダイ思考はすぐにチェックできる。そして、
問題を多視点から眺めてみる → 新たな問題に気付く。
この連鎖が、どうやら一般的に女性、特に高齢女性は苦手なようだ。

ある事の見え方は、複数あるのに、自分が固定した見え方1つしかない、と
信じている、というよりは、他の視点もあるということを、想像だにしない。
そして、自分のアタマの中の小さいネットワークの中で、
グルグルグルグル思考がトグロを巻いていくらしい。
これは、認知症の第一歩である。つまり、新情報を認知せずに、
在庫が勝手にめぐり、回るのを黙認している、つまり止めようとしない。
これは、楽で、心地よいのだ! この状態が多くなると、脳は、新規アクセスを
面倒がるようになり、心地よい「いつも世界」でまどろむようになる。
これこそ、脳に認知症教育をしているようなものなのだ。

脳は、新しいコト、珍しいコトにわくわくする、本来、そうなのだ!
にもかかわらず、同じ世界でクルクルしていたい、と思うのはなぜだろう。
とにかく、「単純作業が心地よい」と思ったら、要注意!
つねに、フロンティアを目指して、NEURONが軸索を伸ばし、
発火しているようにしておきたい。
そう、眠っていても、発火してるんですよ! NEURONは。
グルグルはやめましょう。グーグル遊びをするのはいいけれど。

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Photo by Skrewtape


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2017.05.23

認知症対策に大活躍のアメリカドクトカゲ?

ヒッヒッヒッヒ…… 朝比奈は魔女である!?
自身、すでに毒気にあふれているが、“毒”に目が無い。そして、
怪しげなコトが大好きなのだ。
Oh! バシーン! 目の前に開かれた『毒々生物の奇妙な進化』
(ハワイ大学博士研究員 クリスティー・ウィルコックス著、垂水雄二訳/文藝春秋)
P.238「アルツハイマー病や認知症の特効薬として
臨床試験が始まっている」
の見出しに、朝比奈の目はらんらんと輝いた!
アメリカドクトカゲの毒を使った、糖尿病治療薬と認知症治療薬の話、コレコレ。

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「毒は毒をもって制す」と、昔から言われているから……目新しくもないか?
ふと、糖尿病の毒と認知症の毒は? とナイ頭を巡らせる。
糖尿病はインスリンの問題? 認知症はアミロイドβ?
それをアメリカドクトカゲの毒、エキセンジンでヤッツケようというわけね。
そうだったのか! 実は朝比奈、それら新薬の開発をしている米国の会社
イーライリリーが、2兆円規模で、世界14カ国で同時進行している、
認知症治療新薬の臨床治験にエントリーしていたのだ!

アメリカドクトカゲのペプチドを使った臨床試験は、
これを毎日服用することで、神経の変性が防げるかどうかを見る、というもの。
「早期のアルツハイマー病や軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)の人」
と見なされ、新しモノ、珍しいコト、おタメシ大好きな朝比奈、
アメリカドクトカゲの毒の、臨床治験のおタメシに、うるうる・ルンルンであった。
アメリカドクトカゲの毒と言ったって、どうせ、コンピュータ上で、
イロイロあれこれデザインして、エキセンジン-4なるモノを開発しているのだ! が、
朝比奈の脳は、夢のように華麗なるトリップをしていたのである。

ところが、幸か不幸か、朝比奈の臨床治験は、スタート寸前で中止になってしまった。
理由は、トランプ大統領の「ヤメロ!」の一声であった。
ヤメロの理由は、アメリカドクトカゲのせいではなく、単純に
当たるも新薬・当たらぬも新薬に、莫大な金を浪費するな! ということ?
いずれにしても「ヘンな話」だけど、やっぱり「毒トカゲの話」らしいなぁ。
えっ! 朝比奈がエントリーしてたのは、
ソラネズマブとかいうモノクロナール抗体だったの? ま、いいか。

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Photo by platycryptus


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